フェンシング日本代表会見に臨む男子エペ加納（撮影・河田真司）

　フェンシングのパリ五輪日本代表が2日、都内で行われた壮行会に出席し、記者会見を開いた。日本選手団全体の旗手を務める女子サーブルの世界選手権2連覇剣士、江村美咲（25＝立飛ホールディングス）は、セーヌ川で行われる開会式へ「想像もつかない…ワクワク」。2度目の祭典で日本の女子初、個人初、種目初の金メダルを目指す。日本は全6種目のうち初めて4種目で団体出場枠を獲得。海外五輪で最多となる18選手は、この日初めて一堂に会した。選手のコメントは以下。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　▼男子フルーレ 　飯村一輝　身長（169センチ）が大きくないので、その差を生かす、埋めるスピード、ダイナミックさで結果として感動を届けたい。 　敷根崇裕　東京五輪の個人、団体（ともに4位）の雪辱を果たし、表彰台に立ちたい。華麗な技を見てもらえたらうれしいと思う。 　永野雄大　団体戦のリザーブとして4人目だけど、自分の活躍でチームをメダルに導きたい。細かい駆け引きがフルーレの面白さ。 　▼女子フルーレ 　東晟良　パリ本番は全力で楽しみたい。残り1カ月（仏合宿で）いい準備を。フットワーク、柔軟性、伸びるアタックに注目して。 　上野優佳　東京五輪は個人も団体も6位。それ以上を。私は気持ちで結果が変わってしまう選手。萎縮し過ぎないようにして勝つ。 　宮脇花綸　私の走るところを見てください。走って走って隙間を埋めるフェンシングなので、陸上競技みたいに走るところを見て。 　菊池小巻　団体リザーブとしてアジア選手権で4連覇できて、成長を感じている。何かに特化しているわけではないので、攻守に取り返せる存在でありたい。 　▼男子エペ 　加納虹輝　今、人生の中で一番実力がある。団体も個人も（世界ランク1位を経験し）金メダル。大きな相手に立ち向かっていく。 　見延和靖　唯一、有観客（16年リオ大会）を経験しているので経験を生かす。前回は金メダル。愛称は今回も「エペジーーン」で。 　山田優　全力で楽しんで2連覇を目指す。しならせて突く戦術が得意。その動きから背中、太ももを突いていくところに注目して。 　古俣聖　小さいころからの夢。プレーできることを喜びに金メダルを。剣を振らせ（反撃で）太ももを突きにいくスタイルで勝つ。 　▼女子エペ 　吉村美穂　エペは身長が高い方が有利な種目。その中で157センチしかないのでスピード、小さくても戦えるところを見せつけたい。 　▼男子サーブル 　吉田健人　種目では私だけの出場となるが、出られなかった選手の分まで全力で。スピードを生かしたダイナミックさが見どころ。 　▼女子サーブル 　高嶋理紗　初の五輪。緊張もプレッシャーも楽しみたい。14メートルのピスト（競技コート）をいっぱい使って足も使って、勝負したい。 　福島史帆実　悔いのないように全力で。団体戦では少しでも貢献できるように強い気持ちで、積極的に前へ。強い思いで力になる。 　尾崎世梨　初の五輪は常にチャレンジャーで。ガツガツ前に攻めるフェンシングが形になってきた。圧倒できる活躍を見せたい。