ダービーはこの馬が勝つ! 元日吉例、2025年G1先取り予想/東京記者座談会
25年G1戦線の行方を早くも大予想! 元日紙面恒例の「G1先取り予想」で東京の9記者が、2歳戦を除いたJRA平地G121レースの勝ち馬を指名した。座談会ではダービーを中心に占い、激論は白熱。22年生まれ世代の頂点に立つ“お宝馬”がこの中にいるかも…!? 【一覧】関西担当記者のダービー馬予想 ◇ ◇ ◇ 松田 読者の皆さま、あけましておめでとうございます。さっそく正月恒例のG1先取り予想を始めます…が、今年はデスクの指令もあって、若手中心の掛け合いでお送りします。 桑原 松田さんは40歳、井上さんは38歳、僕は32歳、舟元は30歳。若手と言っても20代は23歳の深田だけですよ。 松田 うるさい。気持ちはみんな永遠の20代。 井上 去年の流行語「初老ジャパン」じゃないですけど、どちらかといえば「アラサー&アラフォージャパン」かと。 舟元 有馬記念をばしっと当てた井上のアニキ、さすがっす! 深田 では当企画初参加、本物の20代から行かせていただきます。昨年は競馬記者としてコラムを書くという1つの夢がかない、充実した1年でした。同じく関東リーディング2位と充実した1年を送った田中博厩舎からアロヒアリイに注目します。新馬戦の勝ちっぷりがよく、ダービー馬フサイチコンコルドをはじめ近親にG1馬がいる牝系も優秀。関東の秘密兵器はこの馬です。 松田 おっ、新進気鋭の厩舎を推すとはお目が高い。実は俺も同じく田中博厩舎からキングノジョーを指名した。デビュー前の追い切りでダートG1馬レモンポップに先着、後のひいらぎ賞をレコード勝ちしたデンクマールに追走併入と脚力がすごい。セレクトセールで3・1億円(税抜き)の値がついた馬だし、動きからして大物感がある。 舟元 よっ! 松田のアニキもさすがの考察。 松田 なんかやりづらいな。半兄はジャスティンパレスと血統背景も確か。余裕のある勝ちっぷりだったデビュー戦後にルメール騎手は「距離が延びてもっといい」と。東京芝2400メートルの適性があると信じたい。次戦は京成杯。賞金面でダービー行きを確実にしてほしいね。 舟元 競馬はロマン。僕は来年2月末で定年引退する国枝師のダービー初制覇が見たいです。レイニングは母が15年オークス3着のクルミナル。新馬戦は幼さを見せましたが、直線はまともにムチを使わず、馬なりのまま勝ちきった走りが印象的です。ダイヤの原石だと思います。昨年の先取り予想でダービー馬に挙げたアーバンシックを菊花賞で○にしてしまい…。大反省を生かして、今年はドラマを追いかけます。 松田 アパパネ、アーモンドアイで牝馬3冠を2度も達成した関東の名伯楽がダービー未勝利とは不思議だよね。それだけ今年に懸ける思いは強いと思う。 桑原 自分は西の名門矢作厩舎からキングスコールを推します。ソダシが持つレコードを更新した札幌のデビュー戦を取材して、衝撃を受けました。パドックで放馬したり若さ全開でしたが、師が「能力は高い。距離は長い方がいい」と大舞台を意識してコメントしていた様子が印象的。軽度の骨折で戦線離脱中ですが、順調に回復しているようで、ダービーを逆算したローテを狙っているそう。自分の目で見たスケールの大きさを信じます。 井上 取材って大切だよね。僕が指名したトリプルコークも中山での新馬戦を見て決めたよ。オーラがあっていい馬だなと一目ぼれした。個人的にキタサンブラック産駒はこの世代も豊作だと思う。イクイノックスに続いて、また大物が出そう。 深田 さすが、1面を多く飾った井上先輩。僕も攻めの勝負強い予想で、G1予想の1面登場を目指します! 舟元 これはそろそろ締めの雰囲気…。3歳ダート3冠初年度は本当に楽しかった。今年もダート路線を追いかけつつ、最高級の◎の回収率をプラスに持っていきたいです。 桑原 自分は去年息子が生まれたので、父の威厳を的中で見せたい。2年ぶりの100万馬券! 松田 今年の先取り予想は的中印をたくさんつけたいね。僕も座談会登場者では唯一の40代。“ひとり初老ジャパン”としてフレッシュな面々に負けじと頑張ります。重ねてにはなりますが「もうええでしょう!」とは言わず、今年も日刊スポーツの極ウマをよろしくお願いいたします。 ◆昨年のG1先取り予想 低調に終わり、優勝馬的中数トップは桑原(オークス、秋華賞)、高木(大阪杯、オークス)、久野(桜花賞、マイルCS)の2レース。本紙松田はジャパンC優勝のドウデュースを指名していた。