【2024総決算】震度6弱の地震に松山城の土砂崩れ…相次いだ災害と進む「備え」
7月には梅雨前線の影響で伊予市双海町の国道で土砂崩れが発生し、一時全面通行止めに。 伊予市立おおひら保育所 宮本明美所長: 「水が出ない状態。ここは電動なんですけど」 伊予市内では上水道ポンプが停電し、こちらの保育所を含む一部の地域で断水が発生。料理ができないため、昼食は近くのこども園の調理室を借り、弁当を作るなどして対応していました。
岡田敏明さん: 「本当に心苦しい、それに尽きる」 亡くなった一家の隣に住んでいた岡田敏明さんです。 「現実とは思えなかったというのが事実。間近でこんなことがまさか起こるとは思わなかったし、夢であってほしかった」 岡田さんの自宅も被災。長年住み続けてきた家を解体するという決断に踏み切りました。 「戻りたくはない、怖いです。仕方ないですよね、どうしようもないですよね、本当に怖くて近づけない」
土砂崩れ現場のすぐそばで30年以上にわたって日本料理店を営んできた竹田利宣さん。 辻が花 竹田さん: 「ドーンという音がしたんです。ちょうどここで見てた時にドーンという音がしたのがあの穴なんです」 およそ40日間、避難所やホテルで避難生活を送りました。 竹田さん: 「ずっと住んでいて安全なのかということですよね。それが一番不安ですね」 日常を取り戻すことができたのは3か月半後でした。流れ込んだ泥でダメになってしまった冷蔵庫の買い替えや、店内の修繕など準備を進めオープンにこぎつけました。 竹田さん: 「皆さんのおかげでなんとか開店(営業再開)することができた。ホッとした。いつもの光景が戻ってきたという感じがする。普段通りあまり無理をせず、できる限り長くできればいいかなと思っている」 この土砂崩れを巡っては現在も、愛媛大学や国交省の専門家などで構成される「技術検討委員会」が原因究明を進めています。