銭湯を守るため立ち上がる『銭湯民族』京大銭湯サークルを部員0人→100人超に再興した3代目会長「深夜の活動」で京都の全銭湯を守りたい!
減り続ける銭湯を残したい!と立ち上がった「京大銭湯サークル」。100人以上が入会していて深夜に活動。その先には壮大な夢がありました。 【写真を見る】100人の『銭湯民族』を集結させた3代目会長の体を張った勧誘パワー
京都大学のすぐ近くで100年にわたり愛されている「東山湯温泉」(京都市左京区)。ビートルズマニアのご主人が営む銭湯で、地元住民や大学生らが足繁く通っています。
深夜に集結する『京大銭湯サークル』
そんな東山湯で、営業が終了して最後のお客さんを見送った午前0時半すぎ、若者たちが集まり始めました。彼らが「京大銭湯サークル」。率いているのは3代目会長の竹林昂大さん(25)です。深夜の銭湯で何を始めるのでしょうか? (竹林さん)「お客さんもいなくなりましたので掃除を始めていきたいと思います」
彼らの活動はなんと銭湯の掃除! (竹林さん)「適度に力を入れつつ小刻みに汚れをかき出すようなイメージで」 会長・竹林さんの指導の下、全員で分担して蛇口やタイルを隅々まで磨きます。別の銭湯でアルバイトもしているという竹林さん、掃除は手慣れたものです。
我ら銭湯民族 銭湯愛が銭湯を救う
(竹林さん)「本当に銭湯民族。銭湯大好き銭湯民族なんで」 名古屋市出身の25歳。幼少期に家族がよく連れて行ってくれた銭湯が大好きになり、2年の浪人生活の末に念願の京都大学に入学した後も、銭湯通いをするために最終的に風呂無しの熊野寮に入りました。
そんな竹林さんを中心に銭湯好きが集まるこのサークル。掃除中も銭湯トークが止まりません。 (竹林さん)「銭湯に行くために(長野県の)塩尻に行ったん?」 (メンバー)「はい、銭湯に行くためです」 (竹林さん)「どれぐらいかかるの?電車で」 (メンバー)「4時間半くらい」 (竹林さん)「電車で4時間かけて銭湯入りに行ったん?」 (メンバー)「はい、そうですね」 (竹林さん)「銭湯民族やな~」 (メンバー)「はい笑」
それにしても竹林さん、良い筋肉ですね…何で鍛えたのですか? (竹林さん)「風呂掃除ですね。風呂掃除ってやってみたらわかるんですけど、思っていたより遥かにハードで、毎回風呂に入ってきたのかというくらい、びちゃびちゃに汗だくになるんですよ」