銭湯を守るため立ち上がる『銭湯民族』京大銭湯サークルを部員0人→100人超に再興した3代目会長「深夜の活動」で京都の全銭湯を守りたい!
銭湯の経営者が高齢化する中、特に体力が必要な掃除は、大きな負担になっているといいます。 (東山湯温泉・店主 東山シローさん)「助けてもらっている。俺とカミさんはできない。膝が痛くて。掃除も綺麗にやるよ。あれはあいつ(竹林さん)の性格だろうなぁ」 この春から東山湯で週2回の掃除を始めた京大銭湯サークル。ボランティアで労働力を提供することで銭湯存続の役に立ちたいと考えています。
部員0人からの再興 その勧誘パワーがすごい
そんな竹林さんの思いに賛同したメンバーは約10大学から100人以上!ですが… (竹林さん)「はっきり言っちゃうと完全に1回消滅しかけていて、メンバーが完全に0人になったところから、この春に再スタートを切っていまして」
3年前に結成した京大銭湯サークルですが、コロナ禍で会員集めに苦戦して、今年3月に全員が卒業。そんなウワサを聞きつけてたった1人で入会したのが竹林さんでした。この短期間にどうやって復活させたのでしょうか? (竹林さん)「背中に“銭湯”って書いて、胸に温泉マークを自分で書いて、銭湯サークルどうですか?ってビラを配っていたら、人の目を集めることに成功して」 そんな文字通り体を張った勧誘を見て、この春に100人以上のメンバーが入会したのです。
(メンバー)「私の出身地にはあまり身近に銭湯が無くて。こんなに癒される空間があるんだなって思いました」 (メンバー)「体験したことの無いことが体験できるというのは貴重かなと」 いまどきの大学生にとって昔ながらの銭湯はむしろ新たなエンタメのような魅力的な場所なんだとか。
心を救ってくれた銭湯を守るため
作業すること約1時間半、この日の掃除が終わりました。 (竹林さん)「皆さん今日もお疲れさまでした!」 (メンバー)「お疲れさまでした!」 そして頑張った後には自分たちで磨いた東山湯の貸し切りです。 (竹林さん)「一番風呂いただくわ俺!よいしょ!あぁ~気持ちいい!最高っすねやっぱり風呂は。銭湯って全員丸裸になって入るわけじゃないですか。そこには出自も仕事も、僕が浪人して留年していることも何も関係なく、バックグラウンドが一切関係なく、裸の状態で話ができる」