飲料、自販機で新紙幣対応 新1000円の利用率・流通状況など踏まえて実施中
大手飲料各社は、飲料自販機で新紙幣への対応に着手している。 新紙幣は7月3日に発行された。自販機は全般的にキャッシュレス化が進められており、販売データなどからキャッシュ利用の多いロケーションにある自販機を優先してビルバリデータ(紙幣識別装置・通称ビルバリ)の更新・交換などを実施していくとみられる。 コカ・コーラボトラーズジャパンは「1000円紙幣の利用率や個機別の紙幣利用状況を判断材料にしていく。設置先さまのご要望などを踏まえて対応中」という。 サントリー食品インターナショナルは新1000円札の流通状況に応じて計画的に対応する。既存自販機には、ビルバリの更新・交換で対応。更新・交換の従事者に限りがあることから順次行っていく。 ダイドードリンコも新紙幣の流通状況に応じて対応していくことを基本方針に掲げ、「今後、数年程度かけて対応する予定」という。 旧紙幣・新紙幣の両方に対応するビルバリを搭載した新台自販機を3月から出荷しているのはアサヒ飲料。なお同社に限らず、新台自販機には総じて最新のビルバリを搭載しているとみられる。 JR東日本の駅構内を中心に自販機を展開するJR東日本クロスステーションウォータービジネスカンパニーでは「例年、古い機体を新しい自販機に入れ替えており順次、新紙幣対応の機体に交換している」。 対応完了時期が不透明な中、完了予定時期を2年間と定めたのはキリンビバレッジと伊藤園。 キリンビバレッジは「新紙幣対応は1月から順次行っている。新紙幣の流通状況を踏まえて約2年かけて作業を進めていく予定」とコメントした。 伊藤園は自前で対応。伊藤園では全国のルートセールスの営業社員が店舗との商談や納品、自販機の設置営業・補充・管理に従事している。