個人資産800億円「伝説のサラリーマン投資家」清原達郎氏が明かす「やらないほうがよかった悪の習慣」
「運が良い人」の秘密は「習慣」にあった ――第一線で活躍する各界の著名人たちが、実践してきた「とっておき」を明かす。 【マンガ】「長者番付1位」になった「会社員」の「スゴすぎる投資術」の全容 清原達郎(投資家)/'59年、島根県生まれ。東京大学卒。個人資産800億円超を築いた伝説の投資家。'17年に咽頭がんの手術で声帯を失う。'24年の著書『わが投資術』が20万部を超えるベストセラーに
意識を失って倒れた
私のルーティンで、皆さんの手本になるようなことは何一つありません。逆に「悪のルーティン」なら、いくつかお話しできるように思えます。 まず「酒」です。私は大学生のときから毎日酒を嗜んでいます。インフルエンザにかかっていても飲んでしまうほどです。量は増え続け、40代後半になると毎日、ワイン換算で2本飲むようになりました。さすがに体の調子が悪くなるので少しずつ減らし、今は一日1.8本程度になっています。目標は一日1.5本ですが、そこまで減らす前にたぶん死ぬと思います。 一つルールを守っています。20代のころはアルコール度数40%のテキーラの一気飲みを平気でやっていましたが、40歳を超えてからはお酒を薄めて、度数を10%以下にして飲んでいます。レストランでワインを飲むときも、1杯飲んだら必ず水を飲むようにしています。 昔はウイスキー派でしたが、あるときキャバクラでウイスキー飲み放題キャンペーンがあって、一人で1本飲んだんですよ。そうしたら家の近くの交差点で意識を失って倒れたみたいなんです。顔から地面に倒れ、メガネはレンズが外れフレームはグニャグニャ、額を打ち付けて怪我しました(そのメガネは戒めのために保管してあります)。それ以来、外では一切ウイスキーは飲まないことにしました。
ベランダで意識が飛んだ
家ではたまにウイスキーを飲むのですが、とても不思議なことが起きます。薄めて飲んでいるはずなのに、必ず二日酔いになるんです。私の仮説は「酔っぱらって薄め方がおろそかになる」ですが、ひょっとするとウイスキーは二日酔いになりやすいのかもしれません。 ちなみに日本のマスメディアはこのようなことを絶対に話題にしません。大事な広告主ですから。誰か実験してWEBにあげてくれないですかねえ。 次の「悪のルーティン」は喫煙です。私は30代で結婚を契機にタバコはやめましたが、50代に入って葉巻を始めたのです。リーマンショック時は、私のファンドも私自身も破綻しかねない危機にありました。ストレスがたまりすぎて始めたんですね。 大きめの葉巻を一日1本吸うのですが、大変なことが起きます。ベランダで吸っているとき、失神したのです。意識が飛んで、妻が育てていた観葉植物の鉢に頭突き状態で激突、鉢は真っ二つです。意識を失うときは頭からぶっ倒れるので危険極まりない。恐ろしい嗜好品です。合法なのが不思議なぐらいです。 私は'17年に咽頭がんの手術で声帯を失い、引退を決めました。酒ではなく葉巻が原因だとみています。ちなみに酒は病院を退院したその日からまた飲み始めました。葉巻は、死ぬ前に一度は吸おうと思っていますが。 「週刊現代」2024年12月28・2025年1月4日号より ……・・ 【つづきを読む】日経平均「史上最悪の大暴落」の夜、個人資産800億円「伝説の投資家」が「必死にやっていたこと」
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