シェフラー急降下。タイガーら実力者が続々予突落ちするなか初出場のラドビッグ・アバーグが単独トップ【全米オープン】
屈指の難コース、パインハーストNo.2のサディスティックなセッティングに大本命のスコッティ・シェフラーさえ大苦戦。予選カットライン(通算5オーバー)ギリギリでかろうじて決勝ラウンド進出を決めた。そんななか全米オープン初出場のラドビッグ・アバーグが2日間安定したプレーで通算5アンダー単独トップに立った。 松山英樹、全米オープン最新パッティング正面連続【17枚】(撮影/Blue Sky Photos)
19年に今回の舞台パインハーストNo.2で全米アマチュアゴルフ選手権がおこなわれたときアバーグはテキサス工科大学入学直前のティーンエージャーだった。 ビクトル・ホブランらが出場した大会ではマッチプレー2回戦で敗れベスト16に終わっている。 「僕にとってそれがアメリカの名門コースでのはじめてのプレーでした。アメリカのゴルフ場ってこんな感じなのか、すごく手強いなと思ったのを覚えています。こんなに難しいコースで毎週プレーするわけじゃないのは幸いです」 初日のフェアウェイキープ率は14分の14。2日目は14分の12だったがティーショットのストロークゲインドではトップ。パッティングは6位と苦労することなくスコアメイクに成功したように見えた。 しかし本人は「ここは肉体的にも精神的にもタフなコース。忍耐強く、どんな結果も受け入れる覚悟が必要です。完璧なんてありえません。僕を含め誰もがある時点で苦戦することになるでしょう」と冷静に見解を述べた。 タフなコースの餌食になったビッグネームは多い。昨年の年間王者ホブラン、ジェスティン・トーマス、マックス・ホーマ、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ジェイソン・デイ、ウィル・ザラトリスなどが予選落ちした。
タイガー・ウッズも然り。カットラインに2打足りず決勝ラウンド進出ならず。ドライビングディスタンスは314ヤードで全体の平均より3ヤード飛んでおり、フェアウェイキープ率は75パーセントと良好。 「優勝争いに加われるだけのプレーはできたと思っている。ただうまくいかなっただけ」と一定の自己評価も。しかしグリーン上では苦戦を強いられ2ラウンドで62パット、3メートル以内のパットを6回外した。 「出るあてがないのに練習に打ち込んでコンディションを崩すか、練習不足のまま試合に出てできる限りのことをするか、今はその2択しかない」 今後タイガーが出場を予定している試合は来月の全英オープンだけ。結果は望めなくてもやはりメジャーにはタイガーがいて欲しい。
川野美佳
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