安全性の訴求で〈新規顧客獲得〉と〈顧客のロイヤル化〉を推進する「SUBARU」のコミュニティ活用術【対談】
データ基盤とコミュニティの行動を連携させて分析
小父内 コミュニティを始めたことで、顧客と双方向のコミュニケーションが気軽に取れるようになったことは、大きなメリットですよね。社員からの反応はどうでしたか? 安室 社内のメンバーからはとても高評価で、ポジティブな声をたくさんかけてもらっています。役員陣からも好評で、コミュニティを見ているメンバーも多いですね。これから社内報でも「スバ学」について発信していく予定です。 小父内 社内でも好評なユーザーコミュニティ「スバ学」では、コミュニティ内でどのような施策を行っているのですか? 安室 コミュニティ内には、いくつかのカテゴリーがあります。「保健室」では、SUBARUの車に乗っていたから命が助かった、というようなエピソードを投稿していただいています。また、部活などもあり、キャンプ&アウトドア部や旅行部などがあります。趣味の軸で好きな人同士が集まってトークできるような環境を整えています。 小父内 SUBARU車と日常が溶け合っているコミュニティというイメージですね。コミュニティを活性化させるためにしたことがあれば、教えてください。 安室 最初にSUBARUが本当に大好きなアンバサダーの人を募り、そのアンバサダーのみなさんにプレオープンという形で参加してもらいました。熱量の高い人たちを最初に巻き込むことで、コミュニティを盛り上げていきました。アンバサダーに関しては、オーナー向けのアプリである「マイスバル」から募集しました。オフラインのイベントを都内で開催したのですが、四国から参加してくださった方もいらっしゃいましたね。 小父内 四国からですか。その方のロイヤルティの高さが、そのまま行動に表れていますね。しっかりと注目度を高めて開設した「スバ学」ですが、その後のPRは、どのように進めたのでしょうか? 安室 まずはSUBARUのお客様に認知していただくことが重要だと考えたので、SUBARUの会員向けの雑誌で、「スバ学」の特集を組んでご案内していきました。また、店舗でもセールス担当者からお客様にお伝えしていきましたね。あとはSUBARU社員に対しても積極的に宣伝していっています。 小父内 信也 株式会社Asobica 取締役CCO
小父内 信也