昨季王者ブレイブルーパスでリーチマイケルが主将続投 代表活動はどうする?
東芝ブレイブルーパス東京が練習をメディアに公開したのは9月22日。都内の工場敷地内のグラウンドに、報道陣を集めた。 今年5月までの国内リーグワンで14季ぶりの日本一に輝き、連覇が期待される中、2019年就任のトッド・ブラックアダーヘッドコーチはこのように言う。 「後ろを振り返ることで得られるものって、首が凝ることしかないと思うんですね。もちろん優勝できて嬉しいですが、いまは前に歩みを進めている実感です。私たちは若いチームですが、頂点に立ったことで得られる自信、多少の余裕、自分はこういうプレーをしていいんだというポジティブな信念を掴めました。また『防衛するシーズン』『王者』という言葉を使っている選手はひとりもいない。日々、目の前にある練習ドリルを全力でやっています」 ブラックアダーのもとで森田佳寿コーチングコーディネーターが攻撃戦術を編む流れは、以前までと同じだ。前年度までのコーチ陣では他に、前に出る防御を構築したタイ・リーバらも留任した。 一貫性を重んじながら、ブラッシュアップを怠らない。 新任はイタリアで実績を積んだジョシュア・シムズFWコーチ、7人制でキャリアのあるユアン・マッキントッシュBKコーチなど。指揮官は、組織の進歩を実感する。 「選手へ各コーチが非常にシンプルでクリアなメッセージが発している。ミーティングへの準備でも大きな成長が見られる」 いまは鍛錬期にある。6月からの日本代表活動に長らく参加する選手は、このタイミングでは個別調整となるのが一般的だ。 ところが今年ジャパンに初めて選ばれ、非テストマッチではゲーム主将も託されたHOの原田衛は、FWがユニットで動くのを赤いウェア姿で見学していた。ブラックアダーによると、翌週以降はフル参加を希望しているようだ。 日本代表は10月中旬以降、同月のニュージーランド代表戦などに向け再始動の予定。引き続きの選出が期待される原田の申し出に、元ニュージーランド代表主将のボスはこう応じたという。 「もし楽しくラグビーできると思うのなら、ここは君のチームなんだから入ったらいい」