早くも別格! J1リーグ、今夏の大当たり新戦力6人。サポーター歓喜! チームを変えているのは?
MF:トルガイ・アルスラン
生年月日:1990年8月16日 移籍先:メルボルン・シティ(オーストラリア)→サンフレッチェ広島 2024リーグ戦成績(移籍後):6試合5得点0アシスト 夏の移籍ウインドーでの大当たり補強が目立つサンフレッチェ広島において、特筆すべきなのはトルガイ・アルスランの加入だ。 アルスランは、母国ドイツの名門・ドルトムントの下部組織出身。ハンブルガーSVやイタリアの古豪・ウディネーゼのほかに、自身がルーツを持つトルコのベシクタシュでもプレーした。今年7月に双方合意の下で契約を解除してメルボルン・シティを退団すると、フリーで広島に加入。アルスランの名前を知るファンは決して多くなかったはずだが、34歳のMFは加入直後から鮮烈な活躍を続けている。 8月11日のJ1第26節・セレッソ大阪戦で新天地デビュー弾を含む2得点を決めると、同月31日のJ1第29節のFC東京戦ではハットトリックを達成。2シャドーの一角として、アルスランはチームのファイナルサードでのクオリティを一気に引き上げるようなプレーを見せている。 シュート精度も驚異的だ。Jリーグ公式サイトによると、アルスランのシュート決定率は83.3%でリーグ1位。枠内シュート5本で5得点という効率の良さは見逃すことができない。抜群の決定力の秘訣は、シュート技術の高さだけでなく、シュート直前の予備動作やフェイントにもある。崩しのアイデアも豊富に持っており、シャドーに必要な要素を多数兼ね備えている選手だ。 アルスランが輝けば輝くほど、広島の9シーズンぶりとなるJ1制覇が現実味を帯びてくる。
FW:ラファエル・エリアス
生年月日:1999年4月12日 移籍先:クルゼイロ(ブラジル)→京都サンガF.C. 2024リーグ戦成績(移籍後):7試合7得点1アシスト 残留争いに巻き込まれていた京都サンガF.C.を劇的に変えたのは、ブラジルからやって来た25歳のアタッカーだった。 今のラファエル・エリアスは「試合に出ればゴールを決める」無双状態だ。今年6月に期限付き移籍で京都に加入すると、7月20日のJ1第24節・ジュビロ磐田戦で新天地デビュー弾をマーク。その後もコンスタントに得点を重ね、リーグ戦では加入後7戦7発と圧倒的な成績を収めている。 5月から6月にかけてJ1最下位に沈んでいた京都だが、現在は中位やや下の15位。J2降格が現実味を帯びていた低迷期を思えば、十分に評価できる順位だ。チームの浮上とエリアス到来の時期がちょうど重なっているのは偶然ではないだろう。 エリアスの貢献度はゴールだけでは計れない。“ファーストDF”として最前線からプレッシャーをかけてゲーゲンプレス発動のスイッチを入れ、チームがボールを保持している時にはパスを引き取る動作で自らビルドアップの出口となる。最下位脱出後の京都が攻守にわたってスムーズな試合運びを展開できているのは、偏にエリアスの存在が大きい。 エリアスに原大智とマルコ・トゥーリオを加えた3トップは、いまやJ1リーグでも有数の破壊力を誇っている。京都としては、エリアスの契約形態を期限付き移籍から完全移籍に移行できるように交渉を急いだほうが良いかもしれない。
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