レーブを悩ますミュラーの存在感。EUROでドイツ代表復帰はあるのか?【現地発】
フリック監督の就任を機にバイエルンで“再ブレイク”
試合中チームメイトに絶え間なく指示を送り続けるミュラー。リーダー不在のドイツ代表にとって必要不可欠な存在とも思えるが……。(C) Getty Images
EURO開幕が目前に迫り、日増しに高まっているのがミュラーの代表復帰待望論だ。バイエルンでハイパフォーマンスを続け、いまのドイツ代表に足りないリーダーシップも持っている。レーブは決断を下せるのか――。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2021年5月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― これぞトーマス・ミュラーの真骨頂というプレーだった。ブンデスリーガ25節、アウェーのヴェルダー・ブレーメン戦でバイエルン・ミュンヘンが2点目を奪ったシーンだ。味方が相手エリア付近でボールを失った瞬間、ミュラーは誰よりも早く自陣方向に走り出した。すぐにハーフウェーライン付近でバンジャマン・パバールがボールを奪い返すと、今度は踵を返して前線にダッシュ。エリア内でロベルト・レバンドフスキからの浮き球のパスを胸で受けると、走
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