日大タックル問題、第三者委が中間報告(全文2)監督公募にも不透明感
日ごろからけがをさせても構わないというルールを逸脱した指示はあったのか
読売新聞:はい。読売新聞の【イシイ 00:33:10】と申します。今、先ほどあった質問の関連なんですけれども、平素から反則行為が常態化していた、ほかの選手に対しても繰り返し指示をしていたと言うお話ですけれども、それはルールの中で相手をつぶすというような指示であるのか、それとも今回の当該事件と同じように、ルールを逸脱して相手にけがさせても構わないというようなことが伺えるような指示もあったのか、この点について教えてください。 勝丸:お答えいたします。決してルールの中にとどまって相手にタックルしろというふうな指示ではございませんで、反則をしてもやむを得ないから、元気にというか、突っ掛かって行けと、そういう傾向の指示でございます。 読売新聞:もう1問お願いします。勝丸先生のご見解を教えていただきたいんですけれども、今回のような反則タックルが、中間報告の中でも相手をけがさせる明確な意図の下で行われていたという認定をされていらっしゃいます。もちろん第三者委員会として事実関係を調査することと、今、警視庁に告訴して刑事事件になっていることとは別ではあるんですけれども、元検事の先生がこうして調べられていく中で、実際こういう事実認定をしていく中で、今回のプレーの悪質性について先生はどのようにお考えでしょうか。教えてください。 勝丸:警察の捜査に関しまして、私どもがコメントする立場ではございませんので、そちらのほうのコメントは差し控えさせていただきます。ただ、それからもう1点申し述べれば、警察のほうも捜査されているとは思いますが、そこは刑事訴訟法に基づく証拠という考えがあるわけでございます。私どもの調査は調査でありますので、必ずしも厳格な証拠に基づいて判断しているわけではございません。その辺のところ、構図の違いがあるということを理解いただいた上で、今のご質問の危険性ということでございますけれども、これは誰が見ても極めて危険な行為であるというふうに認定できると思います。 先ほど要旨等の説明でもございましたが、けがの程度があれで済んだのは幸いという【**ケ00:35:47】であって、場合によっては半身不随になりかねない危険な行為であったと、そう考えております。その点は誰も異論がないだろうと考えております。 読売新聞:ありがとうございました。 磯貝:はい、お願いします。