國學院大學久我山 倉浪章仁顧問「勉強を上手くできる生徒はサッカーでも強い」【文蹴両道】
國學院大學の系列校ながら、例年、卒業生の9割が他大学への進学を選択している國學院大學久我山高校。毎年、国公立大学や早慶(早稲田大学・慶應義塾大学)、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の総称)といった難関大学に多数の合格者を輩出している。 【フォトギャラリー】國學院大學久我山 生徒募集は男女とも行っているが、「男女共学」ではなく、「男女別学」制を採用しているのも大きな特徴。授業は男女別の校舎で学び、部活動や学校行事などは男女一緒に行っている。 また、部活動ではサッカー部以外にも、野球部やラグビー部など全国レベルの強豪クラブが揃う、まさに文武両道を地で行く学校だ。そんな同校のサッカー部顧問・倉浪章仁先生に話を訊いた。 ――大学系列校ながら他大学進学者の多い進学校というイメージが強いです。 おっしゃる通りで、国公立大や早慶、MARCHといった難関大学を目指す生徒がほとんどです。私自身が本校の進路指導を担当しており、また、顧問は6人いますが、全員が英語・数学・国語など主要科目の教員ということが、生徒の進学に対する意識に影響しているのかもしれません。 ――珍しい「男女別学」制を採用されていますが、それはどんな面で生徒の学力形成に寄与しているのでしょうか? 私は数学科の教員なので数学のことしか話せませんが、数学の学習に関しては確かに一般的な傾向として男女差があります。もちろん今の時代、「男子はこう、女子はこう」といったジェンダーによる紋切り型の論調は好ましくないというのは承知したうえでの話です。 例えば、ある数学の問題を解くのに「10」の課程があるとして、女子のクラスで授業をするときは「1・2・3・4……」と、1から10まで順を追って丁寧に説明するように意識しています。男子のクラスで授業をするときは、1~10まで全部について説明していると、飽きてきてしまう生徒がいるので、「1→4→7……」というように、できるだけ説明する時間を短くして生徒が作業する時間を長く取れるようにしています。個人的に、こと数学科に関しては、生徒の学力を伸ばすのに、男女別学は有効だと感じています。他の教科も多かれ少なかれそういった面はあるのではないでしょうか。 ――倉浪先生は監督ではなく顧問の先生ということですが、サッカー部の指導体制について教えてください。 李済華(リ・ジェファ)監督を筆頭に10数名のサッカー専任スタッフと、私のようなサッカー以外の事務に専念する顧問が6名います。私は顧問になって9年目ほどで、サッカー経験者ではなく、サッカーのことは日々勉強中です。