トランプ氏返り咲きで「友人」正恩氏は…新政権発足前に核実験の可能性も?“アメリカ第一主義の嵐”がやってくるか
中国とさらにギクシャクしてもメリットあるなら…
一方で礒﨑教授は、核実験を実際に行うかどうか「そのタイミングを読み取ることはできない」とした上で、実験に踏み切るとすれば中国との関係が影響すると分析する。 北朝鮮は金総書記が初めて習主席と会談した2018年以降は核実験を自制してきた。核実験に強く反対してきた中国の習近平政権の意向を尊重してきた形だが、礒﨑教授は北朝鮮がロシアに急接近し、中朝に「すきま風」が吹く現状に留意が必要だと指摘する。 さらに礒﨑教授は「北朝鮮が習政権との関係を一層ギクシャクさせてでも核実験に踏み切るメリットがあると考えるか、すなわち核開発を着実に進めると共にワシントンの気を引くことができると考えるかどうかが(核実験に踏み切るかの)ポイントだ」と話す。 トランプ氏が北朝鮮を事実上の「核保有国」としてディール(取引)に乗り出すとすれば、日本や韓国の安保体制にも大きな影響を及ぼすことになる。韓国メディアは「“アメリカ第一主義”の嵐がやって来る」と警戒感を隠さない。金総書記とトランプ氏の「最初の一手」に注目が集まる。 (FNNソウル支局長 一之瀬登)
一之瀬登