女がパレスチナ系男性に差別的発言、妊娠中の妻にコーヒーを投げつける様子も。男性は「誰も助けてくれなかった」とショック 米
米イリノイ州シカゴ郊外の飲食店で、来店した夫婦に差別的な暴言を放ち暴行を加えたとして、女が逮捕・起訴された。映像には、女が夫婦に対し罵声を浴びせる様子が映っている。 【実際の映像】差別的な言動をする女
逮捕・起訴されたのは、 Alexandra Szustakiewicz被告(64)だ。被告は11月16日、 米イリノイ州シカゴ郊外のカフェ「パネラブレッド」 で、「パレスチナ」とかかれたパーカーを着ていた男性客に対し、罵声を浴びせたという。複数メディアが報じている。 地元ニュース局NBCシカゴによると、被告は男性に「パレスチナ人か」と聞き、男性が「そうだ」と返すと、差別的な発言を放ったという。 男性の妻がそのやりとりを撮影し始めると、被告は妊娠中の妻に襲い掛かろうとするなど、過激な行動に出た。 映像には、 何度も妻のスマートフォンを奪おうとする様子や、コーヒーを投げつけようとする様子が映っている。
地元州検事局によると、 Szustakiewicz被告は事件の翌日、ヘイトクライムの容疑で逮捕された。18日には、2件のヘイトクライム(第4級重罪)と1件の治安紊乱(びんらん)行為で起訴されたという。 被告は、被害者との接触禁止や事件現場のカフェへの立ち入り禁止を条件に釈放された。12月16日に出廷する予定だ。
男性は、NBCシカゴの取材に対し「誰も助けに来てくれなかった」と当時の様子を語った。 「1分以上ものあいだ身体的な攻撃を受けていたのに、周囲の人は助けてくれませんでした。ショックでした」 「パレスチナで起きていることを、どうして誰も止めようとしないのか、いつも疑問に思います。その理由は今回と同じでしょう」 「あとになって助けてくれたり、声を掛けてくれることはありますが、事件の“最中”は何もしない。正直、そうした抜け道を行くほうが簡単ですから」 「ここから学んでほしいのは、他の人の声が届くように助けてほしいということです。どれだけ困難な状況にあっても、正しい言動をしてください」