ヒョンデの「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」6位は大健闘!「アイオニック5N」が票を稼げなかった理由とは【Key’s note】
趣味性の高いモデルは票を得づらい傾向にある
さらに言うならば、趣味性の高いモデルは票を得づらい傾向にあります。60名の選考委員が10ベストに選出されたモデルの中から3台に投票しなければなりません。しかも、1位には10点、2位には4点、3位には2点が決まりです。評価が僅差だからと言っても、10点と9点に振り分けることはできません。平均的に点数を稼ぎやすいモデルが有利なのです。 趣味性の高いモデルは好き嫌いが分かれるところですね。とくにスポーツカーはその傾向が強いようです。平均的に評価されやすいモデルが有利という点でアイオニック5Nは不利なのです。それでも6位に輝いた。僕が驚きを隠せないのはそれが理由です。 近年では2022年に日産 フェアレディZが7位、3年前のトヨタ 86/スバル BRZの2位は大健闘しましたが、シボレー コルベットは7位でした。スポーツカーが大賞に輝いたのは、いまから18年前のマツダ ロードスターに遡らなければなりません。 つまり、アイオニック5Nはそれほど多くの負の条件を抱えながら10ベストに選考され、しかも最終選考会6位になったのですから、その数字より高く評価されたのだと言っていいと思います。これからアイオニック5Nから目が離せませんね。
木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
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