「僕自身、バイトすら受かったことがなかった」自己肯定感が低い人こそ、“星が示す自分の才能”に従ってみて。そこから人生は大きく転換していく【占星術士yujiインタビュー】
“才能”がそこにないから、バイトすら受からなかった
――ちなみに、占星術師という仕事が向いていた、というのはどういう星回りなんでしょう。 ホロスコープには12個のハウスと呼ばれる領域があります。そのなかで、いわゆるスピリチュアリティ……目には見えない世界や宇宙の叡智に繋がる「12ハウス」に、僕がもっている星は、木星(芸能界や霊能系など、一般とは異なるルールで構築される業界と縁がある)と土星(人々の魂や精神を癒し、人生をサポートする)、それから冥王星(求道者的な生き方をする)。どう見ても、その領域を活かして生きるしかないわけです。ふりかえってみれば、僕はカフェのバイトにすら受かったことがないんですよね。今の仕事以外は、何もできないんだなあと、受け止めています。
できることとできないことは、はっきりと星でわかる
――デザイナーとして働けていたのは、占星術の仕事と、何か通底するものがあったからなのでしょうか。 というより、人付き合いが得意だったからだと思います。イタリアで働くには、実力だけでなくコネが重要で。デザインの師匠や仲間と仲良くなって、事務所を紹介されたり、仕事を繋いでもらったりして、どうにかポジションを得ることができていた。たぶん、その人脈がなかったら、どんなに技術が高くても僕はどこにも採用されなかったんじゃないのかな。基本的に、裏技で生きる人間なんです。正面玄関から正攻法で入ろうとしても、何も突破できない。でもね、そういう自分を苦しく思う必要はないんだというのも、占星術が教えてくれたことです。 ――できることと、できないことが、星の配置によってはっきりしているわけですもんね。 ネイタルチャートのなかに「ライジングスター」と呼ばれる、性格や体格に大きな影響を及ぼす星があって。誰もが持っているわけではないのですが、僕のライジングスターは冥王星。本にも書きましたが、〈王道ではなく、自分だけの覇道を狙うのが最善・最短〉だと示す星なんです。かわりに、他の人とは違う体験を重ねて、その知見をシェアしていくことで、大きな花を開かせられる。だったら、そうするしかないでしょう。ただ、このライジングスター:冥王星は、ものすごく強い圧を他者に与えるところがあって。「この人に声をかけられると、妙にうれしくなる」みたいなありがたい特性がある一方で、他者と近づきすぎると、プレッシャーを与えてしんどくさせてしまう。だから、鑑定師とお客さんくらいの距離感がちょうどいいんだな、と思っています。