【バレー】「バレーボールを夢のあるスポーツに」 髙橋藍がサントリー入団会見で決意を語る
男子日本代表の髙橋藍が5月28日(火)に都内で記者会見を行い、大卒1年目にあたる2024-25シーズンからサントリーサンバーズに入団することを報告した。 【髙橋 藍選手サントリー入団会見その他の写真】 髙橋は東山高(京都)を卒業後、日本体大に進学。大学2年時からイタリア・セリエAのパドヴァでプレーし、その後モンツァに移籍した。2023-24シーズンには日本人で2人目となるファイナルに出場。チームを準優勝に導いた。
入団するサントリーサンバーズは2023-24シーズン、アジアクラブ男子選手権大会で優勝、世界クラブ男子選手権大会では、3位の成績を収めた。いずれも日本の男子チーム初の快挙だ。国内でもVリーグ、黒鷲旗の二冠に輝いた強豪であり、髙橋の加入でその強さをより盤石なものにする。 会見で栗原圭介GMとともに出席した髙橋藍は、スーツ姿でサントリーサンバーズのチームカラーである赤のネクタイを着用。栗原GMから2024-25シーズンで使用される新ユニフォームを手渡され、身にまとった髙橋は真剣な表情を見せた。「新たな環境に身を置き、バレーボール選手としてさらに進化したい」という理由でサントリーへの入団を決意。「サントリーは世界一を目指しているチーム。新たな経験ができるのではないかと感じた。『やってみなはれ』の精神で、バレーボールの素晴らしさを表現し、夢のあるスポーツにするために挑戦したい」とサントリー内で受け継がれる創業者の言葉を用いて意気込みを語った。
会見の途中にはドミトリー・ムセルスキー、兄である髙橋塁からVTRでメッセージが届けられた。「兄にたくさん相談し、チームの環境について、そして一緒にプレーできる喜びを伝えてくれた。お互いが高め合って成長できたらいい」。 2024-25シーズンは新しくSVリーグが開幕する。「SVリーグを一年でも早く世界最高峰のリーグに押し上げる」という目標を掲げる栗原GM。髙橋も「とにかく国内でバレーボールを盛り上げて、世界に知ってもらいたい。イタリアでプレーしていたときも、日本でプレーを希望している外国籍の選手が多く、それだけ日本のバレーには素晴らしさ、魅力があると思う」と期待を膨らませる。 次のシーズン、髙橋は初めて国内リーグでプレーする。「オリンピック後に日本のファンの前でプレーできるのは楽しみ。たくさん会場に来てほしい」とメッセージを伝えた。「日本でプレーすることによってバレーボールをあまり見ない人にもアピールできる。子どもたちが夢を持つことができるスポーツにしていきたい」。揺るぎない自信と決意が伝わり、日本のバレーボール界を背負う覚悟が感じられた。
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