【特集】家を借りられない高齢者たち 「65歳を過ぎると難しい…」居住支援の現場にカメラが密着
この日から住み始めるのが、去年9月に開設された有料老人ホーム。2階建ての館内には37の個室がありますが、入居者が殺到し、すでにほぼ満室。各居室には呼び出し装置があり、スタッフが万が一の時に備え、24時間待機しています。 男性が受け取る年金は月15万円ですが、施設の月額利用料は、要介護5のこの男性の場合17万円。足りない分は数百万円の貯金から補填して可能な限りこの場所で生活を続けるつもりです。 76歳の男性 「やっぱり落ち着くわな。(自分の住まいが)あったら気持ちがね、これでゆっくり寝られると思ったら」
■超高齢化社会に突入。来年には、国民の約5人に1人が後期高齢に…
居住支援の活動は広がりを見せ始めていますが、高齢者からの相談は後を絶たないと言います。 高齢者住まい相談室こたつ 松田室長 「今までやってきている事を愚直にやり続けるということと、そこにしっかり国は予算をつけてくれるとか、そういったことがやっぱり必要だと思うんですね」 来年には、国民の5人に1人が75歳以上という、超高齢化社会に突入します。今後さらに、一人でも多くの高齢者を社会から孤立させない取り組みが必要とされています。