ベッテル、今季F1チャンピオンはフェルスタッペンと予想。ノリス攻勢も「マックスは走りに自信があるし滅多にミスをしない」
4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速のマシンを手にしているわけではないものの、マクラーレンのランド・ノリスを振り切って今季のタイトルを獲得するだろうと予想した。 【リザルト】F1第21戦サンパウロGP:スプリント結果 2023年のF1で圧倒的な強さを誇ったレッドブル。2024年もシーズン序盤は絶好調だったものの、次第にライバルが台頭。劣勢に立たされ、今やコンストラクターズランキングでマクラーレンとフェラーリに先行された。 フェルスタッペンはサンパウロGP決勝に向けて、ドライバーズランキングでノリスに対して44ポイントのリードを築いている。ただサマーブレイク以降はノリスが猛追しており、状況次第では残る4戦で逆転チャンピオンという可能性もゼロではない。 しかし、レッドブルとマクラーレンではペースの差があるものの、ベッテルはレッドブルの“後輩”であるフェルスタッペンがまだ優位に立っているとの考えを示した。 そしてフェルスタッペンのドライビングへの自信と、ノリスがフェラーリからも挑戦を受けるという状況の組み合わせが、タイトル争いにおいて決定的な影響を与えるとベッテルは語った。 「最後までエキサイティングなレースをしてほしいのは山々だけど、今のマックスはドライビングに自信を持っているし、かなりハードな走りをしている。彼がミスをすることは滅多にない」 ベッテルはSky Germanyに対してそう語った。 「たとえマシンが開幕時ほどの強さを失っていたとしても、僕は彼をチャンピオン候補だと見ている」 「彼はまだ十分な強さを持っていて、常に十分なポイントを獲得できると思う。そしてランドは、もはや全てのレースで簡単に勝てるという立場にはない」 「だからタイトル候補の立ち位置は明確で、マックスが有利だ。でももちろん、ひとりのファンとして、もっと(タイトル争いが)接近してほしいとも思っている」 F1がアメリカラウンドに突入して以降、ノリスとフェルスタッペンは度々コース上で激突。フェルスタッペンがギリギリのバトルに持ち込もうとしていることから、ノリスはもっとアグレッシブに行くべきだと指摘する声もある。 しかしマクラーレンとしては、ドライバー側にアプローチを変えてほしくないと考えている。 「ランドはチャンピオン争いを楽しみつつ、この状況に対処していると思う。彼は今、とても成熟したドライバーになった」 マクラーレンのアンドレア・ステラ代表はそう語った。 「レース運びの技術は常に向上し続けている。その姿勢、あらゆる状況からの学習は、ほとんどレースごとのタイムスケールで評価できる」 「F1史上最高のドライバーのひとりに対峙するこのような戦いを制するため、ランドは間違いなく成熟したドライバーになっていると思う」 「ランドには、自分たちがやっていることを続け、常に向上し続け、レースごとに自分のベストバージョンになっていこうといつも話している」
Jonathan Noble