【関東オークス】ポテンシャルは十分!〝2歳女王〟ローリエフレイバーがJRA撃破へ虎視眈々
[JpnⅡ関東オークス=2024年6月12日(水曜)3歳牝、川崎競馬場・ダート2100メートル] ◆ローリエフレイバー(牝3・大井=月岡健二厩舎) 父マジェスティックウォリアー 母マヒナズヒル 母の父ネオユニヴァース 昨年9月にデビューし新馬戦(大井1600メートル)こそ3着と崩れたが、2戦目の2歳戦(大井1400メートル)を7馬身差で圧勝。当時の2着馬ポンドボーイは5日のJpnⅠ東京ダービーで8着に善戦。破った相手も後に出世しているようにメンバーレベルが高かった。続く雷鳥特別(同)は大差勝ち。はくたか特別(大井1600メートル)を9馬身差でVと牡馬相手にも強い競馬を続けてきた。そして、迎えたSⅠ東京2歳優駿牝馬は2番人気に支持された。2番手から運ぶと、3角では先頭へ。1番人気のミスカッレーラに2馬身差をつけ2歳女王に輝いた。 3歳シーズンは、今年からJpnⅢに格上げされた雲取賞(大井1800メートル)から始動。初めてモマれる形となり力を発揮しきれず11着。桜花賞をパスし、臨んだ南関東牝馬2冠目のSⅠ東京プリンセス賞。2・4倍と1番人気だった。スローペースの逃げで自分の形に持ち込んだが、最後はフェルディナンドの決め手に屈しクビ差の2着と惜しくも涙をのんだ。 大一番に向けて中間はしっかり乗り込み至極順調。6日には川崎で馬場見せを行い、問題なくこなした。南関東牝馬クラシック3冠目に向けてやれることはやってきた。父は今年のJpnⅠ川崎記念(川崎2100㍍)の勝ち馬ライトウォーリアや今年のJpnⅠ東京ダービー(大井2000メートル)を6馬身差で圧勝したラムジェットなど近年ダートの一流馬を量産。距離が延びて真価を発揮する馬が多く、川崎2100メートルに舞台が替わっても血統面からはこなせる下地は十分。もまれない競馬が理想だが、ポテンシャルの高さはJRA勢相手にもヒケは取らないはずだ。
東スポ競馬編集部