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（ブルームバーグ）： 世界最大の資産運用会社、米ブラックロックがプライベートクレジット企業ＨＰＳインベストメント・パートナーズの買収で合意に近づいていると、英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が報じた。急成長中のオルタナティブ投資分野で競争力を高める狙いがある。

ＦＴが28日、事情に詳しい関係者の話を引用して報じたところによると、両社は買収条件の大枠に合意した。感謝祭明けに取引の概要を発表することを目指しているという。

ＨＰＳは今年に入り、新規株式公開（ＩＰＯ）に向け作業を進めていた。ＩＰＯに踏み切っていれば、企業価値は約100億ドル（約１兆5200億円）と評価されていた。関係者２人がＦＴに語ったところによると、ブラックロックの買収額は最終的に120億ドルに近い水準になるという。

ブラックロックの代表はブルームバーグに対し、コメントを控えた。ＦＴのコメント要請にＨＰＳは応じなかったという。

買収が成立すれば、９月末の運用資産総額が11兆5000億ドルに上るブラックロックに5000億ドル余りのオルタナティブ資産が加わる。

原題：BlackRock Near Deal to Buy HPS for Close to $12 Billion, FT Says（抜粋）

--取材協力：Silla Brush.

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