“逆境グルメ”とは… 困難に直面する食材をおいしく活用! 各地で開発
日テレNEWS NNN
需要が激減したり、“厄介者”扱いされるなど、困難に直面する食材を活用する“逆境グルメ”。各地で開発されている、おいしい“逆境グルメ”を取材しました。 ◇ いま都内のコンビニには、こんな商品が… 『news every.』スタッフ 「お弁当売り場の中に、うずら卵だけの中華丼があります」 具材の大半がうずらの卵で占められた少々“とがった”お弁当。その名も「うずら卵の中華丼」(298円 税込み)です。 コンビニチェーン「ローソンストア100」の人気商品“だけ弁当”シリーズの派生商品として、今月発売されました。 6つのうずらの卵を使った中華丼、そのお味は… 『news every.』スタッフ 「あっさりとした鶏ガラのあんが、うずらの卵とほどよくマッチしています」 この商品開発の背景にあったのは、うずらの卵の“逆境”です。 商品開発部 山田克徳さん 「ニュースで、うずらの卵の在庫が余っているとありまして」 今年2月に、子どもがうずらの卵を喉につまらせ亡くなった事故を受け、需要が激減。生産者が廃業の危機に陥っていたのです。 商品開発部 山田克徳さん 「消費にも貢献したいと思ってますし、何よりもお客様にも、うずら業者にも喜んでいただければと」 ◇ こうした逆境にさらされている食材をおいしくいただく“逆境グルメ”が、各地で開発されています。 福井県で逆境にさらされていたのは、頭部が大きく張り出した魚。福井などで漁獲量が急増している「シイラ」です。
福井放送 櫻井幹大記者 「平べったいのに結構重たいですね。重さとしては10キロ近くありそうです」 「シイラ」は、網に入ると他の魚介類を傷つけてしまうため、漁師からは“厄介者”として嫌われる存在。
この“厄介者”を活用するため開発された“逆境グルメ”が、カラッと揚げた「シイラ」をバンズで挟んだ「マヒマヒバーガー」。(福井・高浜町 うみから食堂 1150円) 淡泊ながら脂ののった白身と、タルタルソースの相性は抜群。店の中でも人気メニューになりました。“逆境グルメ”の開発などを経て、いまでは… (有)宇久定置網 浦谷俊晴代表取締役 「シイラ様と“様”をつけるぐらい、本当に良いお魚です」 ◇ 東北にも、逆境の“食材”がありました。福島県の観光地、猪苗代湖。透明度が高く、きれいな水が特長の湖ですが、水面の一部が緑色で埋め尽くされています。