金沢大で前期日程の合格発表 「将来は地元の役に立ちたい」
金沢大(金沢市)で9日、一般入試前期日程の合格者発表が行われた。能登半島地震で被災した石川県の受験生たちも合格を果たし「将来は地元の役に立ちたい」と決意を示した。 寒空の中、同市の角間キャンパスには受験生や保護者ら数十人が集まった。午後3時ごろ、掲示板に合格者の番号が張り出されると、自分の番号を見つけた受験生が涙を流したり、保護者と抱き合ったりして合格を喜んだ。 学校教育学類に合格した同県中能登町の長谷川天花さん(18)は、地震発生直後、避難所でスマートフォンのライトで教材を照らしながら勉強した。小学校教員を目指しており「(地震は)風化させてはいけない」と力を込めた。