【ミャンマー】紛争地域での人道支援拡大を、赤十字総裁
赤十字国際委員会(ICRC)のスポリアリッチ総裁は5~9日にミャンマーを訪問し、紛争の影響を受けている地域での人道支援を拡大する必要があると訴えた。 ICRCの10日付発表によると、スポリアリッチ氏はミャンマーの状況について、「多くの人々が医療サービスを受けられず、医薬品を手に入れることもできない」と指摘。「人々は、食料・飲料水の不足などの問題を抱えつつ、紛争と暴力の恐怖におびえながら生活している」とした上で、「生計手段を失い、自活できない状況にある」と述べた。 同氏は訪問中に、国軍の最高意思決定機関「国家統治評議会(SAC)」の議長を務めるミンアウンフライン総司令官と会談。ICRCには人道支援を拡大する用意と能力があると説明し、紛争の影響を受けている地域への立ち入りを認めるよう求めた。また、ICRCの中立性を強調し、同委員会の目的は支援を最も必要としている人たちに物資などを届けることだと説明した。 両氏の会談について国軍総司令官室は10日、ICRCによるミャンマーでの人道支援活動、支援を最も必要としている人々に物資を届ける上での関連省庁との連携などについて協議したと発表した。