三菱自動車4WDマシン「i-MiEVエボIII」がパイクスピーク2014でEVクラス優勝!【今日は何の日?7月3日】
●パイクスピークで金字塔を打ち立てたモンスター田嶋
パイクスピークで日本人としてその名を残しているのは、レーサーであり、現在は実業家でもある田嶋伸博氏だ。田嶋氏は、1990年代から2000年代にかけ全日本ダートトライアル選手権で9回のチャンピオンに輝くなど、国内外のダートトライアルやラリーで活躍。その果敢な走りから、「モンスター田嶋」と呼ばれている。 モンスター田嶋選手、初めてパイクスピークに参戦したのは1988年のこと。以降は毎年参戦し、1995年にスズキスポーツ「ツインエンジン・エスクード」で初の総合優勝、2006年にも「エスクード・ヒルクライムスペシャル」で2回目の総合優勝を飾った。 そして2007年には、スズキスポーツ「XL7・ヒルクライムスペシャル」を駆けて、当時の世界記録10分04秒06で3回目の総合優勝。ベース車「XL7」は、米国で発売されているスズキのSUVだが、レース用にパイプフレームで構成された軽量なシャシーに、3.6L V6 ツインターボエンジンをミッドシップに搭載した4WDマシンで、最高出力1007psを発揮する、まさしくモンスターマシンだった。 その後も、2011年まで6連覇を果たした田嶋氏は、これらの功績が認められ、2016年に日本人として初めてパイクスピークの殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りの栄誉が与えられた。 ・・・・・・・ 2005年にWRCやパリダカから撤退していた三菱だが、当時i-MiEVとアウトランダーPHEVを発売し、他社に先行して電動車両を投入していた。パイクスピーク参戦は、自社の電動化技術と4WD技術をアピールするためであり、EVクラス優勝によってその役目は十分果たしたと言える。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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