阪神平田コーチ 里帰り「良い履き心地 地元思い出す」 松浦工場製スラックス愛用
長崎県松浦市出身でプロ野球阪神タイガースのコーチを務める平田勝男さん(65)が20日、里帰りに合わせ、同市志佐町のスラックス専業メーカー、エミネントスラックスを訪れた。平田さんは昨年、ヘッドコーチとして38年ぶりの日本一に貢献。記念に同社から贈られた特注品のスラックスを愛用しており「履き心地がよく、地元のことを思い出せてうれしい」と感謝を伝えた。 平田さんは同市今福町で生まれ育ち、海星高2年の時に夏の甲子園でベスト4に進出。明治大を経て1981年、阪神に入団し、85年の日本一の際も野手として攻守で活躍した。94年の引退後はヘッドコーチや2軍監督などを歴任している。 スラックスの特注は、昨年末の里帰りで開かれた宴席で決まった。平田さんに、同席していたエミネントスラックス社員が「記念に作らせてください」とその場で採寸。どの上着にも合わせやすいグレーのウール製生地で仕上げて、関西の自宅へ送っていた。 20日は平田さんがその特注品を履き、今年55周年を迎えた同社の松浦工場を初訪問。髙野圭右会長らに「(スラックスの)裏地に『松浦工場製』と書かれているのがすごくいい」と笑顔で話した。 来季は2軍監督となる平田さんにエールを送ろうと、同社はピンストライプの模様入りスラックスを新たに贈呈。製作を一手に引き受けた眞弓隆治技術顧問が「根っからの阪神ファンなんです」と打ち明けると、平田さんは「珍しいですね、松浦の人はみんな巨人ファンやのに」と笑顔で応じていた。