「そんなの無理」「現実を見ろ」身近にもいる夢の破壊者“ドリームキラー”正しい向き合い方とは
■ドリームキラーの言葉で気付けること
夢を追う人が増える背景について、橋本氏は「“生存者バイアス”によって、成功者ばかりが目に付くが、裏側には失敗した人がたくさんいる」と解説する。「冷静で現実的なアドバイスが、客観的な視点を持つ上で大切だ。ドリームキラーのアドバイスを、いったん受け入れることで、自分を振り返るチャンスにはなる」。 夢をめぐっては「ドリームハラスメント」なる言葉もある。「夢を持て」「必要だ」など、周りの人がプレッシャーをかけたりすることを指し、学校作文や就活の際などで夢や目標を問うなど、頑張らせたい大人が“ツール”として活用するケースがある。また、苦労の末に夢がかなったことを美化する物語や、青春ソングの影響も要因になっている。 河崎氏は「学びの場で、大人が子どもに“将来の夢”を言わせている」現状を語る。「子どもが『YouTuberになりたい』と言うと、大人が『せっかく勉強して学校に行くなら…』と夢を修正して、最終的に『弁護士になりたい』と言わせる」と例を挙げた。 ではドリームキラーに対して、どのように接すればいいのか。橋本氏は「ドリームキラーが現れても、自分の決意と覚悟があればブレない。そこでブレてしまうのは、自分の中に迷いがあるから。自分を振り返る良い機会になると捉えればいい」。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部