シシド・カフカさんも登場…東京パラ五輪閉会式を世界はどう評価したのか…「記憶に残るもの」「色鮮やかで活力に満ちた」
東京五輪の閉会式に比べてネットの評価は高く、ヤフーが行っているアンケート「あなたの満足度は10点満点で何点?」では、6日午前5時の時点で約3万3900人の投票があり、75%が10点。0点は8.6%だった。では、海外メディアは、閉会式、そしてパラリンピックそのものをどう評価したのか。 英ガーディアン紙は「東京の閉会式、記憶に残るパラリンピック大会のために理想的な見送りの式典」との見出しを取り評価した。 「閉会式はモダンでデジタルな仕掛けを超え、Harmonious Cacophony(すべての違いが輝く街)というテーマをより幅広い観点で捉えていた。これはパラリンピック大会がやろうとしてきたことのひとつだった。この世界には、大きな違いがあり、彼らは決して弱者ではなく、強く歩み寄ることでより良い未来をもたらす助けとなるというものだ」 大会のテーマにふさわしい閉会式だったと評価。 さらに「東京大会は息の詰まるような暑さに見舞われ雨も降り続けた。(新型コロナのクラスター発生などの)大きな困難には直面しなかったとはいえ、空っぽの施設を歩くことで、辛い現在の事よりもより良い未来を目にすることは少なかったかもしれない。しかし、21会場で(の競技)、世界のテレビ画面で大会は異なった感覚をもたらし、はるかに大きな希望に満ちていた」と続け東京大会を称賛した。 「組織委員会への賛同、五輪大会と同じくフレンドリーで献身的で時々おせっかいな多数のボランティアの協力を得て、アスリートたちは、楽観的な意識で取り組めた。163カ国からの大会参加者たちは、全員が東京での大会に出場するために大きなチャレンジを乗り越えてやってきた。彼らは、世界の注目の中で障害者が得られる絶好の機会を求め感謝の気持ちと競技への決意を示した。日本でのこの2週間のスポーツ大会は記憶に残るものとなった」と称えた。 CNNは「東京パラリンピックが色鮮やかで活力に満ちた閉会式で終わりを迎える」との見出しを取り、「歌、踊り、各国のパレードが含まれた閉会式が日本の首都で最後を迎えパラリンピックの旗が正式にパリへと手渡された。閉会式は約2時間続きパラリンピックでも五輪と同じく新型コロナのパンデミックのため無観客でほぼ空のスタジアムで行われた。ブレークダンスやBMXバイク、ローラースケート、子供たちの合唱を含んだ演技で若者の文化が祝われた。演技をした多くの人々は明るく蛍光色で身を包み、スタジアムを歩くときはLEDライトで照らされていた」と閉会式をレポートした。 英BBCは「東京大会は素晴らしい時間だったが、パラリンピックスポーツは困難に直面」というタイトルで、英国代表として過去にパラリンピック大会の陸上競技女子で11個の金メダルを獲得しているタニ・グレイ・トンプソンさんの大会総括コラムを掲載した。 記事は、「東京へ到着前は新型コロナの検査についてどのようになるか想像するのは難しかった。だが、五輪で彼らがそれを成功させたのであれば、我々にもできるかもしれない。東京に到着後は、東京に来た価値があるように感じられた。すべての期間で保護され安全を感じることができた」と、大会取材を通じて感じた組織委員会の感染予防対策を評価。 「多くの女性参加者があり2000年シドニー大会の2倍となったことはポジティブだった」としながらも「パラリンピックスポーツはエリートのもので、市民レベルでは困難に直面している」と問題提起した。