静かに変わり始めた「都立公園」……公園の基準緩和、民間活力の導入
「都立公園には、防災拠点と位置づけている公園もいくつかあります。そうした公園に関しては、民間ではない東京都公園協会といった団体に管理を委託して公共性の確保に努めています。また、東京都は緑やオープンスペースを重要だと考えているので、民間事業者に委託したからといって、なにがなんでも利益を追求するといった方針で公園を整備・管理することはありません」(同) 今年3月末、都は10年ぶりにマスタープランを改定しました。甚大な被害を出した東日本大震災や東京五輪・パラリンピックの開催決定などによって公園に求められるものが変化しているからです。マスタープランの改定で、東京都の公園はさらに変化を遂げることになるでしょう。普段、何気なく使っている公園は、私たちの気づかないところで少しずつ変化しているのです。 (小川裕夫=フリーランスライター)