就活でよく聞く「オヤカク」って何? 企業の内定辞退対策とは
タイムパフォーマンスを重視する「タイパ就活」、志望動機や自己PRに欠かせない「ガクチカ(学生時代に力を入れてきたこと)」……。いろいろある「就活に関する新キーワード」のなかから、「オヤカク」について解説します。「オヤカク」とは何でしょうか?いざ就職活動をスタートした際に、親子ですれ違わないために今から意識できることとはどんなことでしょうか。 【ランキング】親に聞いた 子どもに働いてほしい企業TOP10は?
就活中の大学3年女子の母親は、こう話します。 「コロナ禍で一緒に家で過ごす時間が長かったせいかもしれません。子どもが大学生になっても、親子の距離は高校生だったときと同じくらい近いと思います。大学卒業後の進路についても話すことが多いし、就活については、私自身が気になる点もいろいろとあります」 子どもにエントリーしてほしくないと思っているのは、何といってもブラック企業です。 「新入社員の過労死などのニュースもありますし……。元気で楽しく働いてくれれば、基本はそれでいいと思ってはいるんですけどね」 マイナビが2024年1月に行った「マイナビ 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査」(就職活動を終えた子ども、または就職活動中の子どもを持つ保護者1000人が対象)によると、「子どもの就職活動に関心があった」と答えた保護者は、全体の71.3%に上りました。 そうしたなかで、最近注目を集めている言葉が「オヤカク」です。内定を出した学生の親に対して、企業が「お子さんが入社されますが、いいですか」と確認をすることを指します。「親」への「確」認から、略して「オヤカク」と呼ばれるようになりました。 同じ調査で、「子どもの内定した企業からオヤカクを受けた」という保護者は52.4%にも上りました。21年度の調査から質問項目に追加して以来、初めて半数を超えました。さらに「内定式・入社式への招待」(17.3%)など、企業から保護者への働きかけも目立ちます。