子育てをテーマに日頃の悩みを話し合う母親たち（京都市・北区役所）

　京都市北区での子育てをテーマとしたワークショップが、区役所であった。地域を取材する大学生が子育て環境の課題を発表し、親子5組が育児の悩みを語り合った。 【地図】育児の催しがあった京都市北区 　地域との関わりが少ない若い世代の交流を目的に、区役所が2022年から取り組む事業の一環。 　ワークショップではまず、大学生有志でつくる「北区盛り上げ隊」が、児童館や子育て世帯への取材成果を報告。共働きの影響で子どもを預かるニーズが急増していることや、市域で高騰する家賃が家計の大きな負担になっていることを課題に挙げた。 　続いて0、1歳児を育てる母親たちが「生活リズムが思うように整わない」「夫婦共に京都出身ではなく近くに関われる人が少ない」との悩みを打ち明けた。夫が不在の「ワンオペ育児」を乗り切るためのアイデアも出し合った。生後5カ月の娘と参加した女性（35）は「子育てで悩んでいるのは自分だけではないと分かり、おおらかな気持ちになれた」と話した。