空から命を救いたい…密着!蒔苗ひかり巡査「北海道警航空隊」史上初の女性パイロット
(無線)「ランウェイ32。クリアード・フォー・テイクオフ…」 (蒔苗ひかり巡査)「離陸します」 (蒔苗ひかり巡査)「アフターテイクオフチェックお願いします」 (機長)「はい、アンテナダウン」 (蒔苗ひかり巡査)「アンテナダウン」
空中で機体を安定させることは重要ですが、高度な操縦技術を要します。 特に山岳地帯では、急激な気流の変化で機体が一気に降下する危険もあるため、より高度な技術が求められるのです。 (機長)「もうちょい高度下ろして」 (蒔苗ひかり巡査)「はい」 (機長)「もうバックサイド(低速)だから落とされないように。もうちょい。ちょっと高いかな。一回離脱して」 (蒔苗ひかり巡査)「右斜め前に離脱します、高度はそれほど上げないでいきます。離脱!」 (機長) 「おお、いいね」 (蒔苗ひかり巡査)「わかりました」 (機長)「これくらいでどうだ。これだったら130フ ィート」
1時間半の訓練飛行を終え、戻ってきました。 緊張が解ける間もなく、すぐに反省会です。 (機長)「進入の仕方としてはよかったかなと。あれでもうちょっと低いと今度下降気流あるから。 どーんとぶつかっちゃう」
家ではお父さんと二人暮らし…
緊張と集中が連続する任務。 しかし、笑顔の蒔苗さんも職場内では多く見られます。 (航空隊 鈴木弘樹係長)「結構大きい声で笑ったりするので、雰囲気もよくなるんじゃないかなと思います。意思は結構強いので、このままどんどん成長していってくれればと思うんですけど」 (航空隊 馬場恵吾隊長)「とても素直ですし、好奇心旺盛で向上心が非常に高いので。今後、北海道警察の航空隊を背負っていく人間ではないかなと考えております」
(蒔苗ひかり巡査)「ただいま」 (父・英孝さん)「チョコ好きだよな」 自宅では父親と二人暮らし。
ひとり娘の毎日に心配を寄せる親心です。 (藤得記者)「パイロットになるって聞いた時には…?」 (父・英孝さん)「最初はね、ピンとこなかったんですよ。なにを言ってるのかなと思ったんですね。ほんとにヘリに乗る状況になったら(ヘリの)バタバタって音がしたら見ますよね、(娘が) 乗ってるかもしれないって。色を見て青いのだったら道警(のヘリ)だな、とか」