輝くエースと縁の下の力持ち――9年半で道が別れた同期が頂上決戦に向けて過熱
20日、千葉・2AWスクエアにて『チーバトル206』が開催。2AW無差別級王座を争う吉田綾斗と最上九が前哨戦で火花を散らした。 吉田綾斗は2AWの至宝・2AW無差別級王者であり、先月にはシングルトーナメント戦である『ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT』でも優勝。名実ともに“最強”の名をほしいままにする吉田だが、シングル王座にはあまり縁が無かった同期の最上九を次期挑戦者に指名。10月27日『有限会社山﨑工業プレゼンツGRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』にて両者の王座戦が決定された。 2023年5月14日には吉田と最上が2AW無差別王座をかけて対戦する予定であったが、挑戦者の最上が腰痛の悪化により欠場。その後間もなくして吉田も王座から陥落したことで2人の王座戦は実現しないまま今に至っている。 吉田と最上は2AWの太陽と月と言える。 きらびやかな舞台に2AW代表として出ていったりシングル王座を戴冠したりと華々しい活躍を見せてきた吉田に対し、ヤンキー風のキャラとは裏腹に仕事人タイプでタッグパートナーを光らせる術に長けた最上という役割が異なる2人は中々頂上決戦で交わることはなかった。 KAIENTAI DOJO時代にはデビュー1年でタッグ王座を巻いた盟友である2人が9年間で何を積み上げてきたのかを証明し合う試合であり、2AWを旗揚げ時から盛り上げて来た2人がこれからの団体のビジョンを見せていくことになるこの試合はまさに2人がこれまで歩んできたキャリアの総決算とも言える。 この日は、前哨戦として吉田綾斗&チチャリート・翔暉vs最上九&木髙イサミのタッグマッチが実施。 それぞれの思惑が交差するこの試合は実質的に1vs1vs1vs1。個と個の闘いとなり、終盤には両陣営ともに仲間割れが起きたことで乱戦に。そのさなかで吉田がイサミをサムソンクラッチクラッチで丸め込むことで3カウントを奪った。 マイクを取った吉田は「まぁ色々あったけどな、お前と会ってから9年半、お前と初のタイトルマッチ楽しみにしてるからな。ただな10月27日2AW無差別級選手権、この試合で勝つんはな...」と語りだすが、そこで最上がマイクを取り上げ「俺だー!!」と叫んで大会を締めた。 また、10月27日『有限会社山﨑工業プレゼンツGRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』では【スターライトドリーマーズ】吉野コータロー&笹村あやめ vs【ぶっ飛べ☆ミサイルキッカーズ】滝澤大志&若松大樹の2AWタッグ選手権試合、真霜拳號&ナカ・シュウマvsクリス・ヴァイス&朱鷺裕基のインターコンチネンタルタッグ選手権試合も予定。3つのタイトルマッチが行われる2AWの秋のビッグマッチに注目が集まる。