<生見愛瑠>劇場版「ヒロアカ」インタビュー(1) 声優挑戦で自分の殻が破れた! 「こんな声が出るんだ」
「もちろん、全部のお仕事がうれしいんですけど、自分が本当に好きなものに出られるってうれしすぎて、逆に『大丈夫かな?』って。いつもあまり緊張とかプレッシャーとか感じないんですけど、『この世界観に私が入っていいのかな』って、ドキドキして。本当に信じられなかったです。家族に報告したら『えっ、本当?』みたいな感じで、家族もすごくドキドキしていました(笑い)」
生見さんが声優に挑戦するのは、2021年に公開された劇場版アニメ「映画ヒーリングっど プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」に続き2回目。不安も大きかったといい、収録に向けてさまざまな準備をしたという。
「ほぼ初めてですし、ドラマや映画とは台本の作りからして全然違うので、分からなさすぎて。『ヒルナンデス!』で共演している声優の木村昴さんに台本の読み方や現場の雰囲気を聞きました。今回は、音響監督が三間(雅文)さんだったので、どんな方なのかも聞いたりして、一から教えてもらいました」
◇自分の限界を超えて 「恥ずかしさがなくなった」
かなり緊張して迎えた収録当日だったが、「三間さんが、台本には書いていないアンナの人となりを丁寧に話してくれて、収録でも『とりあえず自分の思う通りにやってみて。何回かリテークして、良いと思ったものを使うから』と緊張しない現場作りをしてくださった」と振り返る。
アンナは、特別な“個性”ゆえに苦しみ、叫びやうめき声をあげるようなシーンも多い難しい役どころだ。
「『自分ってこんな声が出るんだ』って本当にびっくりしました。収録では、全然カットがかからなくて、『もっともっと』と限界の上をいかせてくれるというか。大変でしたけど、すごく鍛えられました。ドラマなどで演技をする時は、リアル感を求めてやっていて、ナチュラルに、せりふを言っていないような感じでしゃべることを意識しているんですけど、『ヒロアカ』では『もっとオーバーに』と言われて、『うそ、こんなに!』と」