「自分の横断幕を大津に作られたい」。鹿島DF濃野公人、今につながる部活、高校サッカー
でっかい横断幕の横で僕らは練習していた
――大津は谷口彰悟選手(シント=トロイデン)や植田直通選手(鹿島)など多くの日本代表選手も輩出してきていますよね。先輩たちの存在はどう映っていましたか? 日本代表に入ると、でっかい横断幕が作られて、その幕の横で僕らは練習しているんです。あこがれの気持ちは当然ありましたし、『あの幕を僕も作られたいな』という気持ちにもなりました(笑)。そういう舞台で活躍している選手を目指しながら日々努力できたのは大きかったと思います。 ――いまはまた違う光景が見えていますよね、きっと。 そもそも、いま鹿島で直さん(植田)と一緒にプレーしていますからね。それは本当にうれしかったです。ここからやっぱり結果を出していくことで、その先も見えてくるんだと思います。そこはもう少しずつですけど、見えてきてはいるので、本当に夢じゃなくて目標です。『自分の幕を大津に作られたい』というのは。 ――今年の大津についても聴かせてください。高円宮杯プレミアリーグWESTで優勝し、ファイナルでも勝って日本一になりました。濃野選手は実際にあのリーグを戦っているので、その凄さもわかるかと思います。 いや、本当にすごいと思います。僕らはちょうど上がった世代なんです(2年生のときに昇格し、3年生のときにプレミアリーグでプレー)。それでいきなり(過去最高の)4位になって、『これはもう破られることはない順位だな』と、冗談じゃなくて本気で思っていましたからね(笑)。それが優勝ですから、あのリーグでそれができるのはすごいこと。自分も応援に行っていたので、本当にうれしかったです。 ――平岡先生は「上がってもすぐ降格だった大津の流れを濃野たちの世代が変えてくれたことが今に繋がっている」という話もされていました。 そう言っていただけるのはうれしいですね。僕らのころは残留することが目標で、そうやって(後輩に)繋げていくことを考えていたので、いまに繋がっていると言っていただけるのはありがたいです。 ――選手権も楽しみですね。 負けないでほしいですね! 本当に楽しみです。 ――最後にスパイクについて聞かせてください。スパイクに対するこだわりはありますか? フィット感と軽さです。ここは外せないですね。あとSBというポジションなので、駆け上がるために、芝をしっかり一歩一歩、踏み込んで行く感覚を大切にしています。アシックスさんのスパイクは大学生の時に出会ってずっと履き続けていて、選手として開花できたスパイクなので。 ――新モデル、DS LIGHT X-FLY PRO 3は、アッパーに「SILKYWRAP(シルキーラップ)」という新素材が使われています。人工皮革と天然皮革の良さが合わさった新素材です。 人工皮革のスパイクは練習で何回も履かないと試合で履けないことがありますが、この新素材を使ったスパイクは、やわらかくてすぐフィットしますので、試合ですぐ履けます。軽いですし、グリップもしっかり踏み込めます。そういった面でもさらに良くなったと思います。