悲願の初優勝へ、1年生の左右投手と経験豊富な1番・岡部が敦賀気比をけん引【24年明治神宮大会出場10校の横顔】
全国各地の秋季地区大会が終わり、20日に開幕する第55回明治神宮野球大会(神宮)の出場校が出揃った。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。10校の今年の顔ぶれを紹介していく。 【トーナメント表】明治神宮大会 高校の部組み合わせ 第5回は北信越大会で3年ぶり8回目の優勝を飾った敦賀気比(福井)を紹介する。近年はレベルが上がっている福井大会で強さを誇って優勝すると、北信越大会ではコールド勝ち、先行逃げ切り、完封、9回逆転と多彩な勝ち方で頂点に立った。 秋季大会の戦いは以下の通り。 <秋季大会戦績> ★福井大会 1回戦 18-1坂井 2回戦 10-0三国 準々決勝 8-1足羽 準決勝 6-0大野 決勝 7-2福井工大福井 ★北信越大会 1回戦 9-2帝京長岡(新潟) 準々決勝 3-0松本第一(長野) 準決勝 9-4小松工(石川) 決勝 6-5日本航空石川(石川) 投手陣では1年生コンビが活躍。北信越大会は管田 彪翔投手(1年)、五十子 李壱投手(1年)のリレーですべて勝ち切った。技巧派の左腕・菅田に、直球に力がある右腕の五十子(いがっこ)。この秋の福井大会初戦で公式戦デビューを飾った2人が、北信越大会ではイニング数同等の三振を奪うなど、勝つたびに成長する姿を見せ、チームを引っ張った。 <北信越大会の主な投手成績> 管田 彪翔 4試合22.1回23三振、防御率2.42 五十子 李壱 4試合11.2回11三振、防御率3.86 打撃陣では、1番・岡部 飛雄馬内野手(2年)が14打数7安打、打率5割と好調。北信越大会すべてで安打&得点をマークし、打点もチームトップの6打点を記録した。今年のセンバツでも「1番・遊撃手」でスタメン出場し、2安打を放った経験豊富なリードオフマンが、今年もチームをけん引する。 <北信越大会決勝のスタメン・打率> (カッコ内は本塁打数、★は1年生) (遊)岡部 飛雄馬.500 (中)河村 永遠.286 (三)★長谷川 陽竜.385 (捕)小林 拓斗.267 (左)岩崎 莉久.154 (一)上加世田 琉己.250 (右)大谷 琉葵.333 (二)清水 凰雅.455 (投)★管田 彪翔.250 3年ぶり7度目の出場となる明治神宮大会では、21日の第2試合で九州代表・沖縄尚学(沖縄)と対戦。過去2度、決勝で涙をのんだ悔しさを晴らす初優勝を目指す。