「バイエルンにふさわしい。氷のような冷静さ」パルマで活躍の鈴木彩艶に伊紙注目
パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が7日、特集記事で絶賛した。 5日のトリノ戦(0-0)で3度のスーパーセーブを披露して敵地での勝ち点獲得に貢献し、試合の最優秀選手に選ばれた鈴木。バイエルン・ミュンヘンからの熱視線が囁かれる22歳GKを巡り、イタリア紙が「パルマ、スズキはバイエルンにふさわしい」の見出しで特集記事を組んだ。 セリエA随一の若さを誇るパルマは、少なくとも4人の長期離脱者を抱える中で、トリノと引き分け、セリエA15位で今シーズンの前半戦を終えたが、同紙は「絶対的な緊急事態の中、トリノのピッチで獲得した貴重な1ポイントには、22歳の日本代表GKザイオン・スズキの名前がある」として、鈴木の活躍を伝えた。 スズキがスポンサーとなっているトリノのスタジアムにおいて「パルマのユニフォームで最高の試合をプレーした」と同紙は称賛。「彼の3、4回のセーブにより、パルマはシーズン2度目のクリーンシートを達成し、歯を食いしばって黄金の1ポイントをもぎ取った」とつづった。 また昨夏にシント=トロイデンから加入した鈴木を巡り、「パルマのスカウト陣は、並外れたフィジカルと、氷のような冷静さ、同時に飛び出しにおける勇気など、素晴らしい将来性を見出していた」との見解を示した。 続いて「強力でクリーンなキックを持ち、70メートル先のスピードのあるウィンガーへと攻撃を仕掛けることができる」とビルドアップへの貢献も絶賛。「スズキのパフォーマンスにはもう安心できる」との太鼓判を押し、まもなくライバルGKレアンドロ・チチソラがスペツィアへと放出される見込みであることを伝えた。 さらに「なんとバイエルンが目を付けたようだ」とドイツのビッグクラブからの関心を指摘。2022年にフリーで獲得したアンドレ・オナナを翌年、マンチェスター・ユナイテッドへ高額な移籍金で売却したインテルを引き合いに出し、「パルマはインテルの真似をできるよう願っていた。いまも願っているはずだ」と分析した。