「表のミュージシャンが裏社会に寄ってきた感じ」真心ブラザーズと奥田民生が急接近した瞬間「民生さんを知って衝撃的だったのは…」
桜井が同じ作り手として奥田民生に感じたこと
――そもそも「My Back Pages」のカップリング曲「絵」を3人で初めて共作して、そのときの手応えから地球三兄弟へとつながったはずですよね。 桜井 たしかにあのときの経験があって、これならいくらでも曲ができるぞっていう感じがしたんですね。YO-KINGさんがAメロを書いて、それを受けて僕がBメロを書いて、Oしゃんに最後を書いてくれって。とっかかりがあれば、問題なく曲を作れちゃう人たちなので。 ――曲作りのスタイルはもちろん人それぞれでしょうが、民生さんの特徴ってなにかあるんですか? YO-KING なんだろうね? 桜井 すごくキャッチーなメロディーとか、書こうと思えば書けるんでしょうけど、あえて外してくるみたいなのは感じました。「絵」のときも、サビの部分なのに「これがサビ?」っていう。ドラマチックにしないで、わざと出だしのメロディーみたいなものを持ってくるんですよね。 でも反復させたり、サビであるべき場所にあったりすることで、これがサビなんだぜって。寸止め感というか、外連味を出さないというか、そのこだわりや信念があるんじゃないかって感じました。話したことはないですけど、なんかそういう印象を受けるんですね、同じ作り手として。 撮影 三浦憲治 ◆◆◆ 奥田民生ソロ30周年記念写真集『タミオグラフィー』が予約受付中です。ライブ、数々のミュージシャンとの共演、さらには楽屋やスタジオでの姿など「人間・奥田民生」が垣間見える秘蔵写真満載の一冊です。写真集をご購入頂いた方は、無料でポスターをプレゼントする特典もご用意しております。詳細は こちら からご確認下さい。 《奥田民生ソロ30周年記念写真集特設サイト》 https://bunshun.jp/feature/ot30th 「かまってちゃんをかわいく出せる人。愛らしい人なんです」真心ブラザーズが考える奥田民生が誰からも好かれる理由 へ続く
門間 雄介