「表のミュージシャンが裏社会に寄ってきた感じ」真心ブラザーズと奥田民生が急接近した瞬間「民生さんを知って衝撃的だったのは…」
「あれくらいですよね、我々が真面目にやったのは(笑)」
――それからみなさんの距離が近づいて、11年には真心ブラザーズ+奥田民生の名義でシングル「My Back Pages」をリリースします。 桜井 あれくらいですよね、我々が真面目にやったのは(笑)。 ――で、そこから発展したかたちで、翌12年にユニット「地球三兄弟」を結成しました。民生さんが「Oしゃん」、YO-KINGさんが「スパ de SKY」、桜井さんが「THE EARTH」を名乗りましたが、誰が考えたんですか? YO-KING スパ de SKYは自分で考えたかな。地球三兄弟っていうバンド名が最初に決まって、じゃあ名前もそれに近いノリでって。 桜井 「陸・海・空」ですよね。 YO-KING ああ、「地球を守る」っていうコンセプトだからか。 桜井 僕は自分で「THE EARTH」って決めた記憶はないから、Oしゃんが考えたんだと思う。たぶん拒否権はなかったはず(笑)。 ――3人で合宿してアルバムをレコーディングしたんですよね? YO-KING 北海道ですね、たしか。いかにレコーディングを短く済ませて遊ぶかっていう。 桜井 バーベキューをやる日を最初に決めてね。 YO-KING この日はバーベキュー、この日は寿司ってご飯のシフトを決めて、次にゴルフの日を決めて、その合間にレコーディングみたいな(笑)。ここだけの話ですけど。
――レコーディングの雰囲気はどんなものでしたか? YO-KING そこはね、俺にひとつアイデアがあって、Oしゃんが作ってきた曲は俺が歌って、俺が作った曲はOしゃんが歌うっていうのはどうよ、って提案したのを覚えてる。桜井さんはメンバーじゃないので……いや、メンバーか。 桜井 ……つらい(笑)。 YO-KING つらいね、つらいよね(笑)。で、桜井さんはふたりを使った曲を自由に作るっていうコンセプトでやれば、有機的に絡めるかなと思って提案したんですよ。最終的に1、2曲足りなくて、それぞれ部屋にこもって作ったのを覚えてますね。みんなひょいひょいってできちゃうから。