美浜町で「寒ブリ」空前の大漁 2日間で1万5000匹を水揚げし漁港活気づく 18キロの大物も【福井】
福井テレビ
美浜町の日向ではシーズン初の「寒ブリ」の大漁に漁港が活気づきました。2日間で1万5000匹と“空前の大漁”となった2023年を上回る兆しがあると、漁業関係者は期待を寄せています。 日向漁港で3日に水揚げされた寒ブリは8000匹で、大漁の目安となる1000匹をはるかに上回りました。 漁協によりますと、沖合に仕掛けた定置網1網に1万5000匹の群れが入りました。2日と3日に水揚げし、今シーズン初の大漁となりました。中には18キロの大物もいたということです。 日向漁業協同組合の高橋武一組合長は「去年は空前の大漁で5万匹とったが、今年はそれに負けず、それ以上のブリが来ると思う。実際に来ている」と紅潮した表情で話しました。 日向の寒ブリは11月から定置網に入り始め、2月までがピークで、北陸、関西、関東に向け出荷されるということです。 今シーズンは、石川県、高浜町などもブリが大漁となっています。若狭高浜漁協によりますと、11月30日に700匹、12月1日に2500匹を水揚げをしていて、その時点でも網に3000匹から4000匹が残っていたということです。 県水産試験場は「ブリの資源量が多い状況」とします。海水温が20年から30年周期で冷たくなったり温かくなったりしていますが、いまは温かい周期で、それがブリにとって過ごしやすい環境だということです。自然にブリが生息しやすい場所も増え、数も増えて分布も広がっているようです。
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