「つばさの党」代表ら3人、選挙妨害容疑で追送検 8事件で捜査終結
4月の衆院東京15区補選での政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、警視庁は10月31日、他陣営の演説を妨害したなどとして、代表の黒川敦彦被告(46)ら3人を公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で東京地検に追送検し、捜査を終結した。捜査関係者への取材でわかった。同庁がこれまで裏付けた被害は計8件という。 【写真】警視庁本部=東京都千代田区霞が関2丁目 ほかに追送検されたのは、幹事長で同補選に立候補し落選した根本良輔(30)、幹部の杉田勇人(39)の両被告。 ■初公判は11月20日 捜査関係者によると、黒川、根本両被告は共謀して同補選期間中の4月20日、東京都江東区で演説中の日本保守党の飯山陽(あかり)氏陣営を妨害。また、同22日には3人が共謀し、無所属の乙武洋匡氏陣営の選挙カーを追尾して選挙活動を妨害した疑いがある。 3人は5月以降、他陣営の選挙活動を妨害したとして公職選挙法違反容疑で3度逮捕、起訴された。11月20日に初公判が予定されている。(福冨旅史、三井新)
朝日新聞社