閉場中の国立劇場を観光に 再整備遅れでHISと連携
日本芸術文化振興会(芸文振)は旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)と連携し、閉場中の国立劇場を観光活用する。劇場を建て替える再整備計画は入札不調が続いて遅れており、工事開始のめどが立っていない。国内外の観光客に普段は見られない劇場内部を公開するなどし、伝統芸能の魅力発信を図る。 1966年に開場した国立劇場は老朽化に伴い、昨年10月末に閉場した。2029年度の再開場を目指していたが、コスト高騰などの影響で延期は避けられない情勢となり、芸文振は「寝かせておくのはもったいない」と判断。インバウンド(訪日客)に強いHISと協力することとした。