「ありがとう」将棋会館 老朽化で移転、最後の対局
半世紀近くにわたり、名勝負を繰り広げた東京都渋谷区千駄ケ谷にある将棋会館が幕を閉じた。1976年に建設された会館は老朽化が進み、現地からほど近い複合ビルに移転。23日、同会館で竜王戦や王位戦など最後の公式戦を行った。 この日、第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負(来年2月2日開幕)で、藤井聡太棋王(22)への挑戦を決めた増田康宏八段(27)は取材を受けるため会館を訪れた。思い出のある場所に増田八段は「自分の全てが詰まっていて、対局できなくなるのは寂しい。ありがとうございました、と言いたい」と話した。