【都市対抗】東京ドームに“佐竹ワールド”全開 貫禄の投球を披露したトヨタ自動車・佐竹功年
「大人の本気」を見せる
昨年は全5試合で登板機会なく、2度目の都市対抗制覇を遂げた。切り札・佐竹を起用せずとも頂点に立つほど、トヨタ自動車の投手層は、充実していたのだ。社会人野球は11月開催の社会人日本選手権で、シーズンを終える。そこで、勇退選手は静かにユニフォームを脱ぐわけだが、功労者・佐竹には異例の待遇が用意された。1月に引退を発表。推薦出場する都市対抗が、男の花道に設定された。 頂点まであと4勝。簡単ではない。豊田会長からのメッセージについて、こう語った。 「いや、恐れ多いですね(笑)。でも都市対抗はトヨタ、みんなのものですし、僕だけのものではないと思っているので……。でも、7月30日まで野球やりたいのはみんな持っていると思うんで……。会長の社命をしっかり胸に頑張りたいです」 「大人の本気」を見せるのが、都市対抗の醍醐味である。常日頃から佐竹は「おじさんパワーで頑張ります!!」と口にしてきた。40歳が文字どおり、東京ドームで自らの世界観をつくり、トヨタ自動車をけん引していく。
週刊ベースボール