地震や豪雨のダメージも 奥能登・珠洲市の「限界集落」に持続可能な未来を 「現代集落」への挑戦
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市。市内の限界集落に持続可能な未来型の集落=現代集落を作る挑戦が続いています。 【写真を見る】地震や豪雨のダメージも 奥能登・珠洲市の「限界集落」に持続可能な未来を 「現代集落」への挑戦 今だからこそ前向きに。大切にするのは「幸せの価値観」です。 外浦に面した珠洲市真浦町は、41人の住民のほとんどが65歳を超えるいわゆる「限界集落」です。ライフラインが寸断され、すべての住民が避難している町の時間は、止まったままです。 ここに「現代集落」を作ろうと震災前から取り組んできた林俊伍(はやし・しゅんご)さん(38)。「100年後も暮らしたい町を作りたい」夢を追いかけてたどり着いたのが、奥能登でした。 現代集落主宰・林俊伍さん「最初ここに来た時にすごくワクワクしたんですよ。ここは何百年も昔の人が一生懸命頑張って切り拓いた集落であるし、それを維持してくれている人もたくさんいる中で、このまま行ったらなくなっちゃう、でも資源はいっぱいある。自然というものが。どうやって僕らが関わってより良いものにできるか、こんな楽しいことはない」 ■「どうやって20人で集落を維持するか」 真浦町で持続可能なビジネスモデルは 林さんの会社「こみんぐる」は、金沢市内で宿泊業「旅音(たびね)」、人材育成プログラム「Workit(ワーキット)」と2つの事業を展開しています。 そして、2020年から3つめのプロジェクトとして「現代集落」を真浦町で立ち上げました。プロジェクトの中心となる古民家・アジトには仲間たちとディスカッションを重ねたアイデアが詰まっています。 林さんが描く現代集落は、最低限のエネルギーを自給でき、安全で快適な循環型の生業(なりわい)をめざします。 現代集落主宰・林俊伍さん「パソコンも使いたいし、車も使いたい。どうやって100人で維持していた集落を20人とかで周りの人の力を使いながらテクノロジーを使いながら維持できるのかが重要。」 10月25日、アジトで東京や名古屋の大手企業が参加する人材育成の研修が行われました。真浦町で、持続可能なビジネスモデルを考えます。