巨人のBクラス転落の要因は失策数と四死球の多さにある!【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
本拠地が人工芝球場の巨人が失策数ワースト2位は情けない
主将の坂本をはじめ守備の拙さが目立つ上に、投手陣の与える四死球が失点につながる悪循環。巨人はいま一度、基本に立ち返る必要がある
今季の巨人は、とにかくエラーの数が多いから、本当に困ったものだよ。 いままで球界の常識として、「ピッチャーの投げるリズムが悪いと、エラーが多くなる」と言われていた。でも、今季の巨人は、逆に「エラーが多いから、ピッチャーの投げるリズムが悪くなる」と、俺は批評しているんだけどね。 9月14日現在、巨人のエラーの数は76。リーグ最多の阪神の79に次ぐエラーの数を記録している。阪神は2018年からエラー数でリーグワーストを記録しており、昨年2月のキャンプに巨人OBで、守備の名手・川相昌弘(現巨人ファーム総監督)を臨時コーチとして呼んで、守備の強化を図った。しかし、以降もその課題は解消されていない。 ただ、阪神は基本的にはホームゲームを甲子園球場という土のグラウンドで行っている。一方の巨人は、人工芝の東京ドームを本拠地にしている。打球が規則的に転がってくるエラーの出にくい人工芝の上で、このエラーの多さだから、まったく情けない限りだよ。 いつの時代でも、優勝するチームはエラーが少ない。とにかく、今季の巨人は「あそこで、エラーが出なかったら」というゲーム展開があまりに多かったからね。 本来なら内野手の増田大輝が、8月6日のヤクルト戦(神宮)で外野を守っていて、フライを取り損なうミスを犯したりしたじゃないか。複数のポジションを守れる若林晃弘にも、同じような危惧がある。1人の選手に複数のポジションを守らせることが弊害となって、守備力の低下へつながっているのではないのかな。 さらに目につくのは、坂本勇人の守備の乱れだよ。中心選手がエラーをするようになったら、もう、そのチームは終わりだ。下半身に故障を抱える今季の坂本のコンディション不良が、チームに悪影響を与えている。 いまの巨人でポジションを固定されて起用されているのは・・・
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週刊ベースボール