地域住民の健康調査「今後検討」 環境相、新潟水俣病団体と懇談
伊藤信太郎環境相と新潟水俣病被害者団体との懇談が17日、新潟市で始まった。環境省による熊本県水俣市での発言遮断問題を受け、新潟水俣病の被害者側が要望して開催した。被害者側は患者の発生した阿賀野川周辺住民の健康調査を速やかに行うことを求めていたが、伊藤氏は熊本、鹿児島両県にまたがる不知火海沿岸地域での検討、準備状況を踏まえて「今後検討する」と述べた。 環境相が新潟県を訪れて被害者らと懇談するのは、公式確認から50年の式典があった2015年以来約9年ぶり。懇談の冒頭、伊藤氏は発言遮断問題を「不適切な運営で改めておわびする。大いに反省し、つらい状況にある方に寄り添いたい」と謝罪した。