ドイツZEW期待指数が悪化、予想下回る-連立崩壊や米大統領選響く
(ブルームバーグ): ドイツの景気見通しに対する投資家の信頼感は、国内産業不振のニュースや連立政権の崩壊、米国のトランプ前大統領の再選を受けて、想定外に悪化した。
欧州経済研究センター(ZEW)が12日に発表した11月の期待指数は、前月の13.1から7.4に下落した。エコノミストらは13.2への小幅上昇を予測していた。11月4-11日に実施した調査では、現状の評価も予想外の悪化を見せた。
ZEWのバンバッハ所長は発表文で「ドイツに対する経済的な期待は、トランプ氏勝利と連立政権崩壊の影響を受けている」とした上で、「調査期間終盤の数日間では早期の選挙実施の可能性により、楽観的な意見も増えつつあった」と指摘した。
欧州最大の規模を持つドイツ経済の見通しは、最近暗いものとなっている。製造業は長期にわたる不振から抜け出せず、特に自動車メーカーは、トランプ氏が公約している関税のリスクなど新たな脅威に備えている。
原題:German Investor Confidence Slumps on Political Strife, Trump Win(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby、Kristian Siedenburg.
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Mark Schroers